「楽天ビューティ 掲載料」を調べると、「固定費0円」という言葉が目に入ります。では成果課金の料率はいくらなのか——公式サイトのテキスト本文には書かれていませんが、料金セクションの画像の中に具体的な数字が明記されています。
この記事では、楽天ビューティへの掲載を検討する事業者向けの公式ページを実際に取得し、画像も含めて確認できたことと、確認できなかったことを分けて示します。
この記事でわかること
- 楽天ビューティの掲載料の内訳(ネット予約は施術料の15%+税/件、電話予約は1,000円/件+転送300円/月+通話料30円/分という画像内の記載)
- 公式に書かれていないこと(初期費用の金額・契約条件)
- 掲載開始までの期間、機能面で確認できたこと
- 掲載を続けたまま自社予約と役割分担する考え方
公式サイトに書かれていること(2026-09-23 実確認)
楽天ビューティの事業者向け紹介ページ(楽天ビューティ 固定費0円|成果報酬型|美容室・サロンの集客支援、および楽天グループの法人向けサービス紹介ページ business.rakuten.co.jp)を実際に取得して確認しました。
楽天ビューティは、固定費0円※で挑戦しやすい!(※エリアによりプランが異なります。詳しくはお問い合わせください)
広告費は予約の分だけの「成果課金型」で安心
「利用料金」の見出しの下には、テキストではなく画像(img_point_07_pc.png)で料金の内訳が示されています。画像に書かれている内容は次のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本プラン月額使用料 | 0円(※初期費用は別途かかります) |
| ネット予約(通常) | 施術料の15%+税/件 |
| ネット予約(キャンペーン中) | 施術料の10%+税/件 |
| 電話予約 | 1,000円(税別)/件 |
| 電話予約:電話転送システム料 | 300円(税別)/月(電話予約の成果があった月のみ) |
| 電話予約:成果通話料 | 30円(税別)/分(成果のあった電話予約の総通話時間に応じて) |
出典: 楽天ビューティ事業者向けページ 内の画像 img/img_point_07_pc.png(2026-09-23取得、画像を直接確認)
「成果課金型」という言葉だけを見ると料率が非公開のように見えますが、料率そのものは公式サイトの画像に明記されています。 ページ上部にも同じキャンペーン内容を示す画像(img_kvbtm_01_pc.png)があり、「通常:施術料の15%+税/件 >> 施術料の10%+税/件」と表示されています。
ただいま、成果課金5%OFFキャンペーン中
このキャンペーンの中身は「通常15%から5ポイント引いて10%にする」というものだと、料金画像を見ると分かります。 テキスト本文だけを読むと「5%OFF」がどの数字からの割引か分かりませんが、画像を合わせて見れば通常率・キャンペーン率の両方が具体的に分かります。
ネット予約と電話予約で料率の建て付けが異なる点にも注意が必要です。ネット予約は施術料に対する定率(15%または10%)ですが、電話予約は施術料と無関係の定額(1,000円/件)に、月額の電話転送システム料と通話時間に応じた成果通話料が加わる仕組みです。 電話予約の比率が多い店舗ほど、単純な料率だけでは総額を見積もれません。
楽天グループの法人向けサービス紹介ページ(business.rakuten.co.jp/products/rakuten-beauty)にも同様の説明があり、「固定費0円で効果的に集客」「予約件数に応じて広告費用が決まる『成果課金型』」に加えて、次の記載がありました。
さらに集客強化を目指したい場合は上位掲載プランのご用意もございます。
「上位掲載プランのご用意もございます」という記載は、beauty.rakuten.co.jp/cnt/topics/bp/ ではなく、この business.rakuten.co.jp 側のページにあります。 プランが複数存在することは分かりますが、上位プランで何が変わるのか、料金差がいくらなのかは、このページからは確認できませんでした。
同じ business.rakuten.co.jp のページには、次の記載もあります。
ページ構築のプランによる制限なし! スタイル画像登録無制限!プランによる制限数がなく、クーポンや特集も好きなだけ作成可能です。
「上位掲載プラン」は集客強化のための施策で、ページ作成・スタイル登録などの基本機能には制限が無いと読めます。 「機能に差はないが、上位プランは集客の露出面で何か違う」という位置づけと考えられます。
掲載開始までの期間
公式サイトには「掲載までの流れ:約1ヶ月で掲載開始」と記載されています。申し込んですぐに掲載が始まるわけではないため、掲載を急ぐ場合はこの期間を見込んで動く必要があります。
機能面でのFAQ記載
よくある質問には、次の記載がありました。
- 「掲載ページの作成はサロン様の手を煩わせることなく、楽天ビューティで作成」
- 「写真撮影サービスは提供していない」
- 「プラン毎の機能差分はなく掲載時全ての基本機能の利用が可能」
- 「スタイルの登録数は無制限」
「プラン毎の機能差分はない」というFAQ(beauty.rakuten.co.jp側)と、「上位掲載プランのご用意もございます」(business.rakuten.co.jp側)は、別のページ・別の観点の記載です。 前者はページ作成・スタイル登録などの基本機能の話、後者は集客強化のための上位プランの話と読めますが、上位プランが具体的に何を上乗せするのか(表示順位なのか、露出量なのか)は、どちらのページにも記載がありません。問い合わせて確認する必要がある論点として扱ってください。
business.rakuten.co.jp側には「無料のLINE予約通知機能」の記載もありました。
公式に書かれていないこと
サロンの予約・顧客管理を無料で始める
無料で始める料金の内訳自体は画像で公開されていますが、次の項目は見つけられませんでした。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 初期費用の金額 | 「別途かかります」とのみ画像に記載。具体的な金額は見つけられなかった |
| 契約期間・自動更新・解約条件 | 記載を見つけられなかった |
| 上位掲載プランの料金・機能差 | 存在は明記されているが、内容は非公開 |
契約前に、担当窓口へ「初期費用の金額」「上位プランとの違い」「最低契約期間」「解約の手続き」を明確に質問し、回答を記録に残してください。
掲載費が高いかどうかを判定する考え方
料率は分かっているので、見込みの予約件数を当てはめれば、契約前でもおおよそのコストを試算できます。
月額総コスト ÷ その月に楽天ビューティ経由で来店した新規客数 = CPA(新規1人あたりの獲得コスト)
CPAが新規1人あたりの粗利(客単価 ×(1−材料費率))より低ければ、初回の来店だけで広告費を回収できています。判定の3水準はホットペッパーの掲載料記事で詳しく解説しています。同じ計算式が楽天ビューティにもそのまま使えます。
試算の具体例
料率(ネット予約は施術料の10%+税、キャンペーン中)は公式の実数ですが、客単価・材料費率は説明用の仮の数値です。 自分の実際の客単価に置き換えて計算してください。
客単価7,000円・材料費率25%のサロンを仮定します。
初回粗利 = 客単価 ×(1 − 材料費率)= 7,000円 ×(1 − 0.25)= 5,250円
ネット予約1件あたりの成果課金は、キャンペーン中の料率(10%+税)をそのまま使うと次のとおりです。
成果課金(1件) = 施術料 × 10% × 1.1(消費税10%として税込換算) = 7,000円 × 0.11 = 770円
この例では、成果課金(770円)が初回粗利(5,250円)を大きく下回っているため、初回の来店だけで広告費を回収できている状態(水準A)に当てはまります。客単価・材料費率は仮定ですが、料率自体は公式の画像に記載された実数です。 自分の客単価・材料費率をこの計算式に当てはめれば、実際の成果課金負担を試算できます。電話予約が中心の場合は、定額1,000円/件+月額300円(成果月のみ)+通話料30円/分を別途足してください。
「集客の場」と「予約管理」は別物
楽天ビューティは新規客との出会いの場であり、予約管理ツールではありません。掲載を続けたまま、リピートのお客様だけを自社の予約ページに移す、という使い方ができます。 掲載を解約する必要はありません。
ただし、楽天ビューティとSalon-Bookyの予約枠は連動しません。楽天ビューティ経由の予約とSalon-Booky経由の予約は別々の画面で管理することになるため、同じ時間帯に両方から予約が入らないよう、枠の運用ルールを決めておく必要があります。 楽天ビューティに加えて複数の掲載媒体を併用している場合は、各媒体の予約を1つの台帳にまとめる専用サービス(かんざしの料金記事)を検討する余地もあります。同社の公式FAQには楽天ビューティを含む複数の予約ポータルサイトとの連携が可能と記載されています。
ミニモ・OZmallとの違い
新規集客のための掲載型メディアは、楽天ビューティだけではありません。「固定費0円・成果報酬型」という構造は共通していますが、公開されている情報の粒度は媒体ごとに違います。
| 媒体 | 固定費 | 手数料の開示状況 | 掲載開始までの期間 |
|---|---|---|---|
| 楽天ビューティ | 0円※エリアによりプランが異なる | 料率を画像で公式に開示(ネット予約15%+税/件・キャンペーン中10%+税/件、電話予約は1,000円/件+転送300円/月+通話料30円/分) | 公式に「約1ヶ月」と明記 |
| OZmall | 0円(掲載費・維持費) | 「成功報酬型」とのみ記載。料率は非公開 | 記載なし(確認できず) |
| ミニモ | 0円 | 料金帯別の実額を公式に開示(110円〜880円・税込) | 記載なし(確認できず) |
出典: 各公式サイト(いずれも2026-09-23取得。詳細はOZmallの掲載料金記事・ミニモの手数料記事を参照)
楽天ビューティは、料金セクションの画像に具体的な料率が明記されている点で、テキストのみで「成果報酬型」としか書いていないOZmallとは異なります。 加えて楽天ビューティは「掲載までの流れ:約1ヶ月」という具体的な期間も公式に示しています。OZmallの公式ページには、この期間についての記載が見当たりませんでした。申し込みから実際に集客が始まるまでのスケジュールを立てやすいのも、この点では楽天ビューティです。
一方でミニモは、料金帯別の手数料額を数値そのものとしてテキストで開示している点で、画像を探しに行かなくても確認できる媒体です。楽天ビューティのネット予約の料率(15%/10%)は画像のalt属性にも同じ文言があるため、画像が表示されない環境(読み上げソフトなど)でも拾える可能性があります。ただし電話予約の内訳(1,000円/件・転送300円/月・通話料30円/分)はalt属性に含まれておらず、この部分は画像そのものを開かないと確認できません。
「プラン差分なし」と「上位プランあり」——機能と露出は別軸
前述のとおり、beauty.rakuten.co.jp側のFAQには「プラン毎の機能差分はなく掲載時全ての基本機能の利用が可能」とあり、business.rakuten.co.jp側には「ページ構築のプランによる制限なし」「スタイル画像登録無制限」という記載があります。これらを素直に読むと、ページ作成・登録数といった基本機能には、プランによる差が無いと考えられます。
一方で、business.rakuten.co.jp側には「さらに集客強化を目指したい場合は上位掲載プランのご用意もございます」ともあります。「機能に差はない」ことと「集客強化のための上位プランがある」ことは、矛盾する話ではなく、別の軸(基本機能 vs 集客の露出)の話として素直に読めます。
ただし、上位プランが具体的に何を上乗せするのか(表示順位が上がるのか、特集への優先掲載があるのか等)は、どちらの公式ページにも記載がありません。 問い合わせの際は、「基本プランと上位プランで、表示順位や特集掲載の優先度に違いはありますか」と具体的に聞くことをおすすめします。
見積もり時に確認すべき質問リスト
料率は画像で確認できますが、初期費用や契約条件は公式サイトに記載がありません。問い合わせの場で具体的に聞かなければ、何も分からないまま契約することになります。 次の質問をそのまま使ってください。
| # | 質問文 | 聞く理由 |
|---|---|---|
| 1 | 「初期費用はかかりますか。かかる場合はいくらですか」 | 「初期費用は別途かかります」とのみ記載があり、金額は公式サイトに記載がない |
| 2 | 「上位掲載プランと基本プランで、表示順位や特集掲載の優先度に違いはありますか」 | 「機能に差はない」ことと「上位プランがある」ことは別の軸の話だが、上位プランが具体的に何を上乗せするのかは公式サイトのどちらにも記載がないため |
| 3 | 「最低契約期間・自動更新の有無を教えてください」 | 公式サイトに記載がなく、縛りの有無が不明なため |
| 4 | 「解約の手続きと、解約の通知期限を教えてください」 | 契約後に解約したくなったときのために、事前に把握しておく |
| 5 | 「自店のエリアは対象プランに含まれますか」 | 「固定費0円」に「エリアによりプランが異なる」という注記があるため |
この5項目は、口頭でのやり取りだけでなく、メールなど記録が残る形で回答をもらうことをおすすめします。 「言った・言わない」を避けられるだけでなく、後で他の媒体と比較検討する際の資料にもなります。
掲載開始までの「約1ヶ月」をどう使うか
公式サイトに明記されている「掲載までの流れ:約1ヶ月で掲載開始」という期間は、申し込んでから何もせずに待つだけの期間ではありません。 この間に準備しておくべきことを整理します。
- 掲載ページに使う写真・メニュー情報を用意する — 「掲載ページの作成はサロン様の手を煩わせることなく、楽天ビューティで作成」とされていますが、元になる情報(サロンの写真・メニュー・スタッフ紹介など)は自店で用意する必要があると考えられます
- 自社の予約ページ(QRコード・URL)を先に準備しておく — 掲載開始と同時に「新規はここから、リピートは自社予約へ」という導線を作れるよう、事前に整えておく
- 初期費用の金額・上位プランとの違いを、この期間中に問い合わせて確定させる — 前述の質問リストを使い、契約直後の1ヶ月を「確認の期間」として使う
「約1ヶ月」という期間を、掲載開始後の運用ルールを固める準備期間として使えば、掲載が始まった初日から効率よく運用を始められます。
掲載を続けたまま自社予約に切り替える運用手順
「掲載を解約する必要はない」と書きましたが、実際にどう運用すればよいかを具体的に示します。
- 楽天ビューティ経由で来店したお客様に、会計時に自店の予約ページ(QRコードまたはURL)を案内する
- 2回目以降の予約は、自店の予約ページから直接受け付ける
- 同じ時間帯に楽天ビューティと自店の両方から予約が入らないよう、枠の運用ルールを決める(時間帯で分けるか、こまめに突き合わせるか)
- 月ごとに、楽天ビューティ経由の新規客数と、自社予約に切り替わったリピート客数を記録する
4番目の記録が特に重要です。 「新規獲得は楽天ビューティに任せ、リピートは自社予約に切り替える」という役割分担がうまく機能しているかどうかは、この記録を見なければ分かりません。切り替えが進んでいなければ、案内の方法(QRコードの設置場所、声かけのタイミングなど)を見直す余地があります。
予約ページへの切り替えを促す最も効果的なタイミングは、来店中の会計時です。 来店後にメールやSMSで案内しても、開封されずに終わることが多く、その場でQRコードを読み取ってもらうところまでやると、実際にブックマークまで到達しやすくなります。
Googleビジネスプロフィールに自社の予約リンクを登録しておくことも、楽天ビューティ経由以外の新規流入を増やす手段として有効です。店名で検索した人が、楽天ビューティのページではなく自店の予約ページに直接たどり着けるようになります。手順の詳細はGBP予約リンクの設定ガイドにまとめています。
まとめ
- 楽天ビューティの掲載料は「固定費0円・成果課金型」(2026-09-23公式確認)。ただし固定費0円は「エリアによりプランが異なる」との注記付き
- 成果課金の料率は料金セクションの画像に明記。ネット予約は通常15%+税/件(キャンペーン中10%+税/件)、電話予約は1,000円(税別)/件+電話転送システム料300円(税別)/月(成果月のみ)+成果通話料30円(税別)/分
- 初期費用の金額・契約期間・自動更新・解約条件は公式サイトに記載がなく非公開。問い合わせが必要
- 「上位掲載プラン」の存在は明記されているが、料金・機能差の詳細は非公開
- 掲載開始まで公式に「約1ヶ月」とされている
- 掲載を続けたまま、リピート客だけ自社予約に移す運用ができる。ただし予約枠は連動しない
実際の差額は損益分岐シミュレーターで計算できます。他社の掲載料・料金プランは美容室の予約システム比較にもまとめています。