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リザービアの解約と乗り換え。手続きの前に確認すること、持ち出せるデータと持ち出せないもの

公開日: 2026-08-06

「リザービア 解約」で検索すると、まず出てくるのは手続きの方法です。ただ、実際に困るのは手続きそのものではありません。

困るのは、解約したあとに予約と顧客データをどうやって守るかです。予約システムの契約を切るということは、予約の受付窓口と顧客台帳を同時に手放すということだからです。順序を間違えると、データを取り出せないまま契約が切れます。

この記事では、公式サイトで実際に確認できた範囲を先に示したうえで、確認できないことは推測せず「契約書で確認する手順」として書きます。そのうえで、乗り換えで持ち出せるものと持ち出せないものを切り分けます。

この記事でわかること

  • リザービア公式サイトで確認できること・できないこと(実際に取得して確認した結果)
  • 解約条件が外部の情報で確定できない理由と、自分の契約条件を確定させる手順
  • 乗り換えで持ち出せるデータ・持ち出せないものの切り分け
  • 解約日から逆算した移行の実務手順(順序を間違えると取り返しがつかない部分)
  • 乗り換え先の選び方。リザービアのほうが優れている点も明記します

解約を考えている状態を4つに切り分ける

手続きの話に入る前に、いま何に困っているかを整理します。このうち2つは、解約しても解決しません。

1. 月額の費用が見合わない

予約システムの費用が、それによって拾えた予約に見合っているかどうか。判定は次の式でできます。

1件あたりのコスト = 月額 ÷ 月間のネット予約件数

月40件のネット予約が入っていて月額1万円なら、1件あたり250円です。客単価8,000円のサロンであれば、月に1〜2件の取りこぼしを拾えていれば元は取れています。この計算をしてから判断してください。より安いサービスに移ることで費用は下がりますが、機能が減れば拾える予約も減ります。

2. 機能を使いこなせていない

多機能なサービスでは、使っていない機能の分まで費用を払っている状態になりえます。

これは解約ではなく、使う機能の絞り込みで解決する場合があります。リザービアは公式サイトの機能一覧に、Googleで予約・LINE連携予約・クーポンサイト連携・オンライン決済・予約フォーム・多言語対応・予約台帳・チケット機能・スタッフ専用ページ・リマインド送信・設備管理・シフト管理・順番待ちシステムを挙げており、サポートは電話・メール・チャットで対応するとしています(出典: リザービア公式サイト、2026-08-06取得)。まずサポートに相談して、使えていない機能の設定を手伝ってもらうほうが早いことがあります。

3. 必要な機能がない

逆に、必要な機能が無いために乗り換えたいケース。この場合は乗り換え先にその機能があることを確認してから動きます。順序が逆になると、解約したあとに「乗り換え先にも無かった」となります。

4. 予約数そのものが少ない

これは予約システムを変えても直りません。予約システムは予約を受ける仕組みであって、集客の仕組みではありません。予約が少ない原因が集客側にあるなら、システムを乗り換えても件数は変わりません。

1と3が乗り換えの理由になります。2と4は別の対処が要ります。以降は、1または3に当てはまる方が事故なく移行するための手順です。

公式サイトで確認できること・できないこと(実確認)

リザービア公式サイトを実際に開き、サイト内のリンクをすべて列挙して確認しました(2026-08-06)。

確認できたこと

  • 対応業種は美容室・ヘアサロン、理容室・バーバー、リラクゼーション、ヘッドスパ、エステ・脱毛、ネイル、アイラッシュ・眉毛、トータルビューティ、整体・鍼灸治療院
  • 7,000店以上の導入実績があると記載
  • 予約フォームは4ステップで完了し、入力項目は名前・メール・電話番号の3つ
  • 外部サービス・POS連携として、Googleで予約、LINE連携予約、クーポンサイト連携、オンライン決済、予約アプリ、A'staff Cloud Smart連携、Salon Answer連携を掲載
  • サポートは電話・メール・チャットで対応すると記載

確認できなかったこと

料金です。サイト内に料金ページが存在せず、金額の記載も見つかりませんでした。トップページの導線は「資料請求(無料)」と問い合わせフォームで、金額を知るには問い合わせが必要な形になっています。

そして、契約期間・自動更新・解約手続き・違約金についての記載も、公式サイト上には見つかりませんでした。

この構造から言えることは一つです。

あなたの解約条件と違約金は、外部の記事では確定できません。

金額を書いているページを見かけたとしても、それは誰かの契約条件か、出どころの不明な数字です。条件がエリアや契約時期で違う可能性がある以上、他店の金額を自店に当てはめることはできません。

自分の契約条件を確定させる手順

手順1: 手元の書類を探す

  1. 申込書の控え
  2. 契約書・注文請書
  3. 契約時のメール(本文やPDF添付に条件が書かれていることがあります)

個別の契約書があるなら、その内容が第一の根拠になります。

手順2: 見つからないなら約款の提示を請求する

書類が見当たらない、または「別途定める規定による」という参照だけがある場合、その参照先を見せてもらう必要があります。民法第548条の3第1項は次のように定めています(e-Gov法令検索・民法、2026-08-06取得)。

定型取引を行い、又は行おうとする定型約款準備者は、定型取引合意の前又は定型取引合意の後相当の期間内に相手方から請求があった場合には、遅滞なく、相当な方法でその定型約款の内容を示さなければならない。

契約後であっても「相当の期間内」であれば、約款の提示を請求できます。サポート窓口に問い合わせる際は「契約に適用される規定(約款)の全文を提示してほしい」と用件を明確にしてください。

手順3: 確認する6項目

#確認項目なぜ必要か
1契約期間(開始日と満了日)逆算の起点になる
2自動更新の有無と、更新拒絶の通知期限ここを過ぎると1期間分伸びる
3中途解約の可否と精算方法残期間の一括請求があるかどうか
4違約金・損害賠償額の予定の条項金額の根拠
5解約後のデータの扱いと、書き出し可能な期限本記事の主題。後述します
6支払いサイクルと、解約月の精算方法日割りか満額か

5を必ず聞いてください。他の5項目はお金の話ですが、5は取り返しがつくかどうかの話です。

クーリング・オフは使えません

「契約したばかりなら8日以内に解約できるのでは」と考える方がいますが、事業として結んだ契約にクーリング・オフは適用されません。特定商取引法第26条第1項第1号は、訪問販売・通信販売・電話勧誘販売に関する規定(クーリング・オフを含む章)について、次の適用除外を定めています(e-Gov法令検索・特定商取引に関する法律、2026-08-06取得)。

一 売買契約又は役務提供契約で、(略)申込みをした者が営業のために若しくは営業として締結するもの又は購入者若しくは役務の提供を受ける者が営業のために若しくは営業として締結するものに係る販売又は役務の提供

サロンが業務のために契約する予約システムは「営業のために締結するもの」に当たります。消費者契約法も、対象は消費者と事業者の間の契約なので同じく使えません。

事業者間の取引トラブルの相談先は、中小企業庁の委託事業「取引かけこみ寺」(0120-418-618・平日9時〜12時/13時〜17時)です。相談無料・秘密厳守・匿名相談可で、全国48か所に設置されています(出典: 公益財団法人 全国中小企業振興機関協会「取引かけこみ寺事業」、2026-08-06取得)。

乗り換えで持ち出せるもの・持ち出せないもの

ここが本記事の中心です。乗り換えを「システムの入れ替え」だと思っていると、持ち出せないものを失います。

種類持ち出せるか注意点
顧客データ(氏名・連絡先)契約中なら書き出せる可能性が高い書き出せる形式と項目を契約中に確認する
来店履歴・予約履歴同上顧客データと別ファイルになることがある
施術メモ・カルテ要確認自由記述欄が書き出し対象に含まれるか
予約ページのURL持ち出せない新しいURLに変わる。差し替え作業が必要
予約ページのSEO評価持ち出せない新URLはゼロから
ポータルサイト連携の設定持ち出せない乗り換え先に同等機能があるかを事前に確認
LINE連携の設定持ち出せない同上
お客様が登録した予約アプリ持ち出せない再度の案内が必要
未来の予約(既に入っている分)要確認移行日以降の予約をどう引き継ぐかが最大の実務課題

最大の実務課題は「未来の予約」

すでに入っている先の予約をどうするかが、乗り換えでいちばん事故が起きる部分です。

旧システムに3か月先まで予約が入っている状態で切り替えると、その予約は新システムには存在しません。二重予約か、予約の消失が起きます。対処は次のどちらかです。

  1. 移行日以降の予約を新システムに手入力する(件数が少ないなら確実)
  2. 移行日を、先の予約が薄い時期に設定する(繁忙期を避ける理由はここにもあります)

いずれにしても、旧システムから「移行日以降の予約一覧」を書き出しておくことが前提になります。これも書き出し可能かどうかを契約中に確認してください。

移行の実務手順

順序を間違えると取り返しがつかないものがあります。上から順に実行してください。

ステップ1: 契約中に、書き出せるものをすべて書き出す

解約手続きより先です。契約が切れてログインできなくなると、書き出しの機会そのものが無くなります。

書き出したら、その場でファイルを開いて次を確認します。

  • 行数が想定と合っているか
  • 文字化けしていないか
  • 電話番号の先頭の0が消えていないか(表計算ソフトで開くと数値と解釈されて消えることがあります)
  • 施術メモなどの自由記述欄が入っているか

ステップ2: 書き出したデータの扱いに注意する

顧客名簿を検索できる形で持っている時点で、サロンは個人情報保護法上の個人情報取扱事業者に当たります。同法第16条第2項の定義に人数による除外はありません。そして同法第23条は、取り扱う個人データについて「漏えい、滅失又は毀損の防止その他の個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じなければならない」と定めています(e-Gov法令検索・個人情報の保護に関する法律、2026-08-06取得)。

移行の瞬間がいちばん危険です。普段はシステムの中にあるデータが、持ち運べるファイルとして外に出るためです。

  • 個人所有のUSBメモリに入れて持ち歩かない
  • 自宅PCのデスクトップに置いたまま放置しない
  • メールに添付して自分宛てに送らない(受信箱に残り続けます)
  • 移行が終わったら作業用のコピーを削除する

詳しくは美容室の顧客管理を無料でやる方法で条文ごとに整理しています。

ステップ3: 乗り換え先が受け入れられる形か確認する

書き出したファイルを、乗り換え先がそのまま取り込めるとは限りません。列の名前も並び順も、サービスごとに違います。

参考までに、Salon-BookyのCSVエクスポートで出力される項目を挙げておきます。

  • 顧客: 名前/ふりがな/電話番号/メールアドレス/来店回数/最終来店日/メモ/登録日
  • 予約: 予約ID/開始日時/終了日時/メニュー/担当スタッフ/金額/ステータス/備考/作成日

移行先を選ぶときは、この粒度の項目を取り込めるかを確認してください。移行元にある項目が移行先に存在しなければ、その情報は捨てることになります。

いきなり全件を入れず、まず5件だけ入れて表示を確認してください。そのあと全件を入れ、件数を照合します。

ステップ4: 予約導線を切り替える

旧URLを載せている場所を、抜け漏れなく洗い出します。

  1. Googleビジネスプロフィールの予約リンク — ビジネスプロフィールには予約リンクを追加でき、Googleマップや検索結果から直接行動につなげられます(出典: Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスのリンクを管理する」、2026-08-06取得)。ここを忘れると、解約後もGoogle検索から旧ページに送られ続けます
  2. Instagramのプロフィールリンク
  3. LINEのリッチメニュー・プロフィール
  4. 自店のホームページ
  5. 店内のQRコード、名刺、ショップカード、レシート
  6. Googleマップ以外の地図サービス、地域情報サイト

5と6は紙とオフラインなので、差し替えに時間がかかります。先に手配してください。

ステップ5: 二重受付の期間を作らない

旧システムと新システムの両方で予約を受けられる期間があると、同じ枠に2件入ります。切り替えは日付を決めて一度に行い、旧システムの受付は同日で止めます。

ステップ6: お客様に告知する

告知は解約日の前に、来店時とオンラインの両方で行います。「システムを変えます」ではなく「予約方法が変わります」と伝えるほうが伝わります。

いつもありがとうございます。◯月◯日から、ご予約は新しいページから承ります。24時間ご予約いただけます。こちらのQRコードから開けますので、よろしければブックマークをお願いします。

会計時に口頭で伝え、その場でQRコードを読み取ってもらうところまでやると、実際にブックマークまで到達します。

乗り換え先の選び方

リザービアのほうが優れている点を先に書きます。それが要件なら、乗り換えないほうがよい場合があります。

リザービアを続けたほうがよいケース

  • LINE連携予約が必要 — 公式サイトの機能一覧に掲載されています
  • クーポンサイト連携が必要 — ポータル経由の予約を予約台帳に取り込む機能
  • POS連携が必要 — A'staff Cloud Smart・Salon Answer との連携を掲載
  • 設備管理・チケット機能・多言語対応・順番待ちが必要 — サロン業務に固有の機能が揃っています
  • 電話で相談できるサポートが必要 — 電話・メール・チャットでの対応を掲載

これらは汎用の予約システムには無いか、有料オプションになる機能です。必要なら、費用の比較だけで乗り換えると後悔します。

乗り換え先の候補(2026-08-06 各社公式サイト実確認)

サービス月額特徴
Airリザーブフリー0円/ベーシック5,500円/スタンダード11,000円(税込)公式に「月額予約件数はプランに関わらず無制限」と記載。初期費用・解約金なし
STORES 予約フリー0円/スモール9,790円〜(税込・年間契約)LINEミニアプリ連携(月額4,400円・税込)・かんざし連携(月額5,500円・税込)をオプションで提供
Square 予約フリー無料/プラス¥3,000/プレミアム¥8,000(店舗ごと・月額)フリープランでもメール・SMSの自動リマインダーが使える
かんざし月額5,500円(税込)HOT PEPPER Beauty・楽天ビューティ等との予約一元管理。最低契約期間3ヵ月
Salon-BookyFree 0円/Basic 2,980円スタッフ3名込み。予約件数・顧客数は無制限

当社(Salon-Booky)が向かないケースも明記します。LINE連携なし、オンライン事前決済なし、POS・会計機能なし、ポータルサイト連携なし、電話サポートなし(メールのみ)です。これらが要件に入るなら、上の他社を選んでください。

8サービスの詳細な比較は美容室の予約システム比較に、項目別の料金と機能は比較ページにまとめています。

まとめ

  • リザービアの料金・解約条件は公式サイトに記載がない(2026-08-06実確認)。外部の記事では確定できない
  • 契約書が無ければ民法第548条の3にもとづいて約款の提示を請求できる
  • 確認すべき6項目のうち、「解約後のデータの扱いと書き出し可能な期限」が最重要。他はお金の話だが、これだけは取り返しがつかない
  • 持ち出せるのはデータ。持ち出せないのはURL・SEO評価・ポータル連携・LINE連携・予約アプリの登録
  • 最大の実務課題は「すでに入っている未来の予約」。移行日は先の予約が薄い時期に置く
  • 解約手続きより先に、書き出し・移行先の確認・導線の差し替え・告知を終える
  • LINE連携・ポータル連携・POS連携・電話サポートが要件なら、リザービアを続けるか、それらを持つ他社を選ぶ

料金の差額は損益分岐シミュレーターで試算できます。

よくある質問

リザービアの月額料金はいくらですか?

公式サイトには金額の記載がありません。サイト内のリンクをすべて確認しましたが料金ページが存在せず、資料請求または問い合わせが必要です(2026-08-06確認)。したがって解約時の残債や違約金についても、外部の情報では確定できません。

解約したら顧客データはどうなりますか?

解約手続きより先に、顧客データと予約履歴をCSVで書き出してください。契約が切れてログインできなくなると、書き出す機会自体が失われます。書き出せる項目と形式は契約中に必ず確認しておいてください。

解約の違約金はいくらですか?

契約ごとに異なり、公式サイトには記載がありません。請求を受けたら金額の根拠条項を文書で示してもらってください。契約書が手元にない場合は、民法第548条の3にもとづいて約款の提示を請求できます。

乗り換えると予約ページのURLは変わりますか?

変わります。Googleビジネスプロフィールの予約リンク、Instagramのプロフィールリンク、LINEのリッチメニュー、店内QRコード、名刺やショップカードなど、旧URLを載せている場所をすべて洗い出して差し替えてください。差し替え漏れがあると、解約後にお客様が予約できないページへ飛びます。

LINE予約を使っています。乗り換え先でも同じことができますか?

サービスによります。リザービアは公式サイトの機能一覧に「LINE連携予約」を掲げています。乗り換え先でLINE予約が必須なら、STORES 予約のLINEミニアプリ連携オプション(月額4,400円・税込)などLINE対応を明記しているサービスを選んでください。Salon-BookyはLINE連携に対応していません。

ポータルサイトとの連携が切れると困ります。どうすればいいですか?

ポータル連携を必要とするなら、その機能を持つサービスを選ぶ必要があります。かんざし(月額5,500円・税込)はHOT PEPPER Beautyや楽天ビューティなどとの連携を公式FAQに明記しています。自社予約ページだけで完結するサービスに乗り換えると、ポータルの予約は手動転記に戻ります。