この記事でわかること
- 予約システムのサブスク料金が払う価値があるかの判断軸
- 「取りこぼし」と「電話対応時間」という2つの視点での元の取り方
- 具体的に計算してみる方法
「月額○○円、高いか安いか」で止まらない
予約システムの月額料金を見て、「これは高いのか安いのか」と悩んでしまうことがありますが、金額の大小だけで判断するのは難しいものです。この記事では、サブスク料金が自店にとって払う価値があるかどうかを、具体的な視点で判断する方法を紹介します。
視点1: 予約の取りこぼし削減
サロンの予約・顧客管理を無料で始める
損益分岐シミュレーターで計算する電話予約のみの店では、次のような理由で予約を取りこぼしている可能性があります。
- 営業時間外にかかってきた電話に対応できず、お客様が他店に流れる
- 施術中で電話に出られず、お客様がかけ直さずに諦めてしまう
- 電話が混み合っていて、お客様を待たせてしまい離脱される
これらの取りこぼしが月に何件あるか、正確に把握するのは難しいかもしれませんが、「営業時間外の問い合わせがどれくらいあったか」「電話に出られなかった履歴がどれくらいあるか」を振り返ってみることで、ある程度の見当をつけられます。
仮に月1件でも取りこぼしていた予約を拾えるようになれば、その1件分の売上(客単価×1)が、サブスク料金の一部または全部をカバーすることになります。
視点2: 電話対応時間の削減
施術中の電話対応は、1件あたり数分でも、積み重なると無視できない時間になります。
- 1件の電話対応に平均3分かかるとして、月20件の電話予約があれば、月60分(1時間)を電話対応に使っていることになります
- この時間が接客・施術に充てられるようになれば、その分の生産性向上につながります
時間の価値を金額に換算するのは難しいですが、「電話対応がなければ、もう1人お客様を施術できたかもしれない」と考えると、サブスク料金に見合う価値があるかを検討しやすくなります。
「元が取れる線」の考え方
サブスク料金に見合うかどうかは、次の式で大まかにイメージできます。
取りこぼし削減による売上増加 + 電話対応時間削減による生産性向上 > サブスク料金
この不等式が成り立つと見込めるかどうかが、導入を判断する一つの基準になります。月間の予約件数が多い店ほど、取りこぼしの絶対数も電話対応の時間も比例して大きくなるため、サブスク料金に見合う効果を得やすくなります。
具体的に計算してみる
実際に数字を当てはめて考えてみましょう。例えば、客単価6,000円、月1件の取りこぼしが解消されると仮定すると、月6,000円分の売上増加が見込めます。これに加えて、電話対応時間の削減による接客時間の増加も考慮すると、月額数千円のサブスク料金は十分に見合う可能性があります。
自店の客単価・想定される取りこぼし件数・電話対応の頻度を当てはめて、具体的な数字で考えてみることをおすすめします。なお損益分岐シミュレーターで試算できるのは、現在の掲載費・送客手数料とSalon-Bookyの月額費用を比較した差額で、取りこぼし件数や電話対応時間はこのシミュレーターの入力項目には含まれていません。それらは本文の考え方に沿って自店の数字で見積もる形になります。
サブスク料金が見合わないケース
逆に、次のような店では、サブスク料金に見合う効果を感じにくいことがあります。
- 月間の予約件数が非常に少なく、取りこぼしの機会自体が少ない
- 電話対応に全く負担を感じていない
- すでに十分な数の常連客がいて、新規集客の必要性を感じていない
このような場合は、無理に有料プランを契約せず、無料プランの範囲で様子を見ることをおすすめします。
契約期間と解約のしやすさも確認する
サブスク料金を検討する際、月額の金額だけでなく、契約期間の縛りや解約のしやすさも確認しておくことをおすすめします。月単位で自由に解約できるサービスであれば、まず試してみて合わなければすぐにやめられますが、年間契約で途中解約に制限があるサービスだと、合わなかった場合のリスクが大きくなります。
繁忙期・閑散期での効果の違い
予約の取りこぼし削減効果は、繁忙期と閑散期で変わります。繁忙期は予約が集中するため、電話が繋がらず取りこぼす機会が増えやすく、ネット予約の効果を実感しやすい時期です。逆に閑散期は、もともと予約に余裕があるため、効果を感じにくいこともあります。年間を通した効果で判断することをおすすめします。
まとめ: 「取りこぼし」と「時間」を具体的な数字に変える
予約システムのサブスク料金が払う価値があるかは、月額の数字だけで判断するのではなく、予約の取りこぼし削減と電話対応時間の削減という2つの効果を、自店の状況に当てはめて具体的に計算してみることで判断できます。
美容室の予約管理アプリの無料範囲については美容室の予約管理アプリ、無料で使えるのはどこまでか、無料で使える予約システムの選び方は無料で使える予約システムの選び方、IT導入補助金が使えるかの確認は予約システムにIT導入補助金は使えるか、そもそも導入すべきかの判断軸は予約システムのメリット・デメリットで整理しています。
掲載費・送客手数料がかかる集客サイトを併用している場合は、Salon-Bookyの損益分岐シミュレーターでその費用とSalon-Bookyの月額費用の差額を試算できます。取りこぼし・電話対応時間の効果は、本文の考え方に沿って自店の数字で見積もり、両方を合わせて判断することをおすすめします。