この記事でわかること
- ホットペッパーをやめる判断の前に確認すべき2つの数字
- それぞれの数字の調べ方
- 数字から見える判断の目安
「やめたい」という感覚を、数字で裏付ける
掲載費の負担を感じて「ホットペッパーをやめたい」と思うことがあっても、感覚だけで判断すると、新規集客の主要な入口を失ってしまうリスクもあります。この記事では、やめる前に確認しておきたい2つの数字を紹介します。
数字1: 新規客に占めるホットペッパー経由の割合
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損益分岐シミュレーターで計算するまず、直近数ヶ月の新規客のうち、何割がホットペッパー経由で来店しているかを確認します。
調べ方
- 予約時に「どこで当店を知りましたか」を記録している場合は、その集計を使います
- 記録していない場合は、来店時に簡単にヒアリングし、しばらく記録を取ってみます
目安
- 割合が低い(1〜2割程度): 掲載をやめても影響は限定的かもしれません
- 割合が高い(5割以上): 代替の集客経路が育つまで、やめるのは時期尚早かもしれません
数字2: 売上に対する掲載費・手数料の負担割合
次に、月間売上に対して、ホットペッパーの掲載費・手数料がどれくらいの割合を占めているかを計算します。
負担割合 = (月額掲載費 + 月間手数料) ÷ 月間売上 × 100
この割合が高いほど、乗り換えた際の効果も大きくなります。逆に割合が低い場合、やめることで得られる効果は限定的かもしれません。
2つの数字を組み合わせて判断する
この2つの数字を組み合わせると、次のような判断ができます。
| 新規のホットペッパー比率 | 掲載費の負担割合 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 低い | 高い | やめる効果が大きい可能性。代替経路を整えて移行を検討 |
| 低い | 低い | 緊急性は低いが、長期的には見直しの余地あり |
| 高い | 高い | 代替経路を育てながら、段階的に移行を検討 |
| 高い | 低い | 現状維持が無難。無理にやめる必要性は低い |
数字を確認した後にやること
数字を確認した結果、「やめる効果が大きそう」と分かった場合は、ホットペッパーをやめた店が先に準備していたことで紹介した準備を進めてください。逆に「時期尚早」と分かった場合は、代替の集客経路(Googleマップ・Instagram・紹介等)を育てることを優先し、数字が変化してきたタイミングで改めて判断すればよいでしょう。
数字を継続的に記録する習慣をつける
一度数字を確認して終わりにするのではなく、月ごとに新規のホットペッパー比率と掲載費の負担割合を記録しておくと、状況の変化に早く気づけます。例えば、代替の集客経路が育つにつれてホットペッパー比率が自然に下がってきた、というような変化を数字で確認できれば、やめるタイミングの判断材料になります。
数字だけでなく、お客様の声も参考にする
数字での判断に加えて、お客様から直接「どこで当店を知りましたか」と聞いてみることも有効です。数字には表れにくい、紹介やSNSでの口コミといった経路の実態を把握する手がかりになります。
競合店の動向も参考程度に見ておく
近隣の競合店がホットペッパーの掲載を続けているか、やめているかも、判断の参考情報になります。ただし、他店の状況は自店にそのまま当てはまるとは限らないため、あくまで参考程度にとどめ、最終的な判断は自店の数字にもとづいて行うことが大切です。
家族・スタッフとも数字を共有する
経営判断は一人で抱え込みがちですが、数字を家族やスタッフと共有し、一緒に状況を確認することで、客観的な視点を取り入れやすくなります。自分だけでは見えていなかった経路や、お客様からの評判に気づけることもあります。
まとめ: 感覚ではなく、2つの数字で判断する
「やめたい」という感覚だけで判断せず、新規客に占めるホットペッパー経由の割合と、売上に対する掲載費の負担割合という2つの数字を確認することで、より納得感のある判断ができます。数字を把握する作業自体に大きな手間はかからないため、「やめたい」と感じたタイミングで、まず数えてみることをおすすめします。
ホットペッパーをやめる前の準備はホットペッパーをやめた店が先に準備していたこと、掲載をやめる判断基準の詳細はホットペッパービューティーの掲載をやめる判断基準、ホットペッパー以外の集客方法全体についてはホットペッパー以外の集客方法で整理しています。
代替の集客経路の一つであるInstagramからの予約導線の作り方は、インスタから予約を受ける仕組みの作り方で解説しています。
判断を急がず、一定期間数字を追う
1ヶ月分の数字だけで判断するのではなく、できれば3ヶ月程度続けて記録し、傾向を見てから判断することをおすすめします。月によって新規客の経路や売上には変動があるため、単月の数字だけで判断すると、実態とは異なる結論に至ることがあります。季節による繁閑の差も踏まえて、複数月分のデータを並べて見ることをおすすめします。焦って判断を下すよりも、少し時間をかけて根拠を積み重ねるほうが、後悔のない決断につながります。
掲載費と自社予約ページへの乗り換えによる年間差額は、損益分岐シミュレーターで具体的に試算できます。